ホーチミンではバイクが圧倒的に多く、通勤ラッシュ時にはまるでバイクの川を渡るような感覚になることも少なくありません。
初めて訪れる日本人駐在員やその家族にとって、一斉に流れてくるバイクの群れは驚きの光景だと思います。しかし、少し慣れてくると堂々と道路を渡れるようになっていきますよ。
この記事では、ベトナム在住歴3年の私がホーチミンの交通事情と歩道事情について詳しく解説し、特に駐在妻の皆さんが日常生活を安全に送れるようなヒントをお伝えします。
私の体験談も交えながら、ホーチミンの交通事情や注意点、そして歩道について一緒に見ていきましょう。
ベトナム・ホーチミンの交通事情はどう?
ホーチミン市内には、広い大通りから狭いヘム(路地)まで様々な道路があります。主要な道路としては、Nguyen Hue通りやLe Duan通り、Dong Khoi通りなどが挙げられます。
これらの道路は、市内の観光スポットやショッピングエリアに繋がっており、多くの車やバイクが行き交います。ホーチミンの道路上ではバイクが主要な交通手段となっており、特に通勤ラッシュ時にはその光景は驚異的です。
ここでは、ホーチミンでの通勤ラッシュ時の道路事情と交通ルールについて見ていきましょう!
ホーチミンの通勤ラッシュ時のバイクの流れ
ホーチミンの通勤ラッシュは、初めてみる方にとってかなり衝撃的な光景です。朝と夕方のラッシュアワーには、無数のバイクが道路を埋め尽くし、一方向に流れる様子はまるでバイクの川のよう!
特に主要な交差点や大通りは、バイクがひしめき合い、クラクションの音が響き渡ります。移動時間が通常よりも大幅に長くかかるのが一般的です
私が初めてホーチミンに来たとき、このバイクの流れに圧倒されました。道を渡るのも一苦労で、初めはバイクの洪水に怖気づいてしまいました。
しかし、地元の人々はこの状況に慣れていて、上手にバイクの間をすり抜けていきます。実際に私も少しずつ慣れてきて、バイクの流れを見極めて安全に道を渡れるようになりました。
ベトナムの交通ルール
ベトナムでは、バス>車>バイク>歩行者の順で優先されるため、信号のない横断歩道では車やバイクが歩行者のために止まることはまずありません。
歩行者優先の意識が薄いため、車やバイクが近づいてきたら、自分から避けるようにしましょう。
特にバスや自動車は強気で走行するため、歩行者は無理せず信号のある横断歩道を渡ることをおすすめします。しかし…信号があっても安心できないのがベトナムです。
赤信号でも対向車がいなければ右折や左折が暗黙の了解で許可されているため、横断歩道が曲がり角にある場合は特に注意が必要です。
車道側の動きをよく見て渡るか、車両の群れが過ぎ去るのを待ってから渡るようにしましょう。
私の経験では、歩行者が道を渡るときには自信を持ってゆっくりと歩くことが重要です。急いで走ったり、途中で立ち止まったりすると、逆に危険です。
バイクや車は、歩行者が予測可能な動きをすることを前提に運転していますので、一定のペースで渡るよう心がけましょう。
初めてベトナムの道路を渡るのはなかなかハードルが高いですが、すぐに慣れます。くれぐれも無理せず安全第一でいきましょう!
ベトナム・ホーチミンの歩道事情はどう?
ベトナムの歩道は日本とは大きく異なり、初めてベトナムで街歩きする方にとっては歩きにくいと感じるかもしれません。
歩道はガタガタしているところが多いので、思わぬところでつまずかないように注意しながらベトナムの街歩きを楽しんでくださいね。
ここでは、ベトナムの歩道についての事情についてご紹介していきます。
ベトナムの歩道ってどんな感じ?
ベトナムでは歩道がバイクの駐輪場スペースとして使われることがあります。例えば、飲食店の前の歩道や、狭い入り口の先が駐輪場になったりしています。結果、歩道はしばしばバイクでいっぱいになり、歩行者が通るスペースが狭くなったり、全くなくなったりします。
また、バイクが歩道を走行することもあり、段ボールを広げたりバイク修理をしている光景も見られます。歩行者としては、こうした障害物に道を阻まれることが多く、仕方なく道路を歩かざるを得ないことも!
私も慣れてきたとはいえ、歩道を歩いていると突然バイクが後ろからクラクションを鳴らしてきたりすると驚かされます。「ここは歩道だよ!」と思うこともありますが、郷に入っては郷に従えです。
ベトナムでの歩道の活用方法にびっくり!
ベトナムでは歩道上にローテーブルやイスを並べてチェアリングを楽しむ文化があります。露店商や屋台が歩道を利用するため、歩道は商売や憩いの場として活用されています。
朝は早くからコーヒーを飲んだり、金曜日の夜には歩道がチェアリングする若者で埋め尽くされることもしばしばです。
不思議なのは、昼間にも男性陣が路上のイスでおしゃべりを繰り広げていること!彼らは仕事をしていないのか?何をしているのかとても気になるんですよねぇ。
私が住んでいたレジデンスの向いの歩道にも路上カフェがあって、とっても美味しいカフェスダ(ベトナムミルクコーヒー)が飲めました。本当に路上で、水も大丈夫なのか怪しいくらいのローカル感でしたが、実は私はそこの路上コーヒーが一番おいしくて大好きでした!
思えば、私もチェアリングを楽しんでいたってことですね!歩道でプラスチックのイスに座ってベトナムコーヒーを飲んでいたのも良い思い出ですが、歩行者の邪魔をしていたかもしれませんね。
ベトナムの歩道の整備状況
バイクの利用が多いベトナムでは、歩道の整備が後回しにされがちです。歩道はガタガタでタイルが割れていたりするので、足元をよく見ないと段差に引っかかって転ぶこともあります。
私はよくつまづいていました。そんなこともあり、ビーサンのような足が無防備な履き物は避けていました。
特に雨季(5月〜10月)には急な雨に降られ、水たまりが発生することもあります。そんな時は、早めにタクシーを捕まえてお家に帰りましょう。道路も冠水することがあるので、通れなくなる前に抜け出すのがポイントです。
急な雨の際は、タクシーも捕まりにくく、渋滞も発生しやすいです。
ヘム(小さな路地)を歩く楽しさ
ベトナムには、ヘムと呼ばれる狭い路地も多く存在します。ヘムは、地元の生活感が漂い小さな店舗や屋台が立ち並んでいることがあります。
初めてヘムに足を踏み入れると、狭い道幅やバイクの往来に驚くこともありますが、ワクワク感があってちょっとした冒険みたいで楽しいですよ。
私も、ホーチミンで生活を始めてから近所のヘムを探索し、お気に入りのカフェや食堂を見つける楽しみを知りました。
ベトナムの交通事情は歩道は日本とは異なるところも多いですが、すぐに慣れると思うのでひとまず家の近所から散策してみてくださいね。
ベトナム・ホーチミンでの移動手段は?
ホーチミン市内の移動手段としては、タクシー、バイク、バスがありますが、駐在員家族のメインの移動手段はタクシーとなります。
会社によっては、家庭車が配車されていることもありますが、夕方以降や日曜祝日などドライバーさんがいない時間はタクシーを利用することになります。
タクシーを利用する際は、信頼できる会社の車両を選び、メーターが正常に動作しているか確認しましょう。今はGlabなど配車アプリがあるので、安心して利用できるので便利になりましたね。
バスは、安価で利用できる公共交通機関ですが、路線や時刻表が複雑なため、初めて利用する際には少し戸惑うかもしれません。慣れてくると非常に便利で、ホーチミン市内の主要なエリアを網羅していますのでチャレンジしてみるのも良いですよ。
ホーチミンメトロ(地下鉄)は色々な事情により遅延に遅延が重なり、2024年10月〜11月に開業予定だそうですが、予定通りに行くかどうか期待したいところですね。メトロが開通すれば、さらに気軽に色々な場所に出かけられそうです!
まとめ
ホーチミン市の交通事情や歩道事情についてご紹介しました。ホーチミンの交通事情は、初めて訪れる人にとって驚きの連続です。
ホーチミンの交通事情は独特で、通勤ラッシュ時には特にバイクが川のように流れ圧倒されます。交通ルールも人よりも、大型の乗り物が優先なので気をつけてくださいね。
歩道も独特で、駐輪場や露店として利用されることが多く、整備されていないことが多いので歩行者にとっては歩きづらいところが多いです。
ホーチミンでの生活を楽しむためには、交通事情や歩道の利用法を理解し、安全に気をつけながら行動することが重要です。
ベトナムのユニークな文化を受け入れ柔軟に対応することで、ホーチミンでの生活をより豊かに楽しむことができますよ。ぜひ、ヘムに入ってお気に入りのお店を見つけてみてくださいね。