【体験談】ベトナムの旧正月テトとは何?注意点や過ごし方をお伝えします!

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ベトナム旧正月テトについて、過ごし方や注意点を紹介!

ベトナムの旧正月「テト」について紹介します。

テトって聞き慣れない言葉ですよね。ベトナムでは、旧暦で新年をお祝いしますが、この期間のことをテトと言います。ベトナムでの数少ない大型連休でもあるんですよ。

テトは、毎年決まった祝日ではなく前年の10月頃に決定されます。毎年1月1日がお正月である日本人にとっては不思議な感覚ですよね。

毎年テト期間には帰省する人が多く、大半の飲食店や商店が閉店したり、タクシーが捕まりにくくなります。

ホーチミンに3年在住経験のある私が、テトの過ごし方や注意点についてお伝えしていきます。

目次

ベトナムの旧正月テトとは何?

ベトナムの旧正月「テト(Tết)」は、ベトナム最大の祝祭であり、家族や友人と過ごします。

テトは旧暦に基づいていて毎年日付が変わり、通常1月末から2月初旬の間に祝われます。

ベトナム人はテトを家族と共に過ごすのが一般的で、日本人が正月に実家に帰省するのと似ています。そのため、テト前には帰省ラッシュが起こり、日本の大型連休の前と同じような光景が見られます。

最近では、帰省だけでなく長期休暇を利用して旅行に出かける人も増えています。

テトの約1ヶ月前になると、市場やスーパー、街中で正月の装飾品や贈り物、お年玉袋が販売され始めます。街は華やかな装飾で彩られ、ホーチミンの主要エリアは美しいライトアップやフラワーロードが設置されます。

ベトナムでも、大晦日までに家を掃除して新年を迎える習慣があります。家の門には赤い紙に書かれたお守りやお祝いの言葉が飾られ、悪霊を追い払うとともに、幸福と繁栄を招くと言われています。

テト期間中には、道端などで獅子舞や龍舞を見かけます。舞は繁栄や富を祈願しているのだそう。

ベトナム・ファンティエットのホテルでの旧正月イベント
ベトナム・ファンティエットのホテルでの旧正月イベント

テト期間にベトナム国内のリゾートに出かけた時に、ホテルの催し物として獅子舞と龍舞を私もみたことがあります。

お年玉や贈り物の習慣

テトの時期には、お年玉や贈り物の習慣もあります。ベトナムでは、「リーシー(Lì xì)」と呼ばれる赤い封筒にお札を入れてお年玉を渡します。

日本ではお年玉をあげるのは子供にだけですが、ベトナムでは年齢は関係なく大人にもあげます。

近所の子供や、全く知らない来訪者、そして職場の部下や警備員、清掃スタッフなどお年玉をあげる範囲が広いです。

会社によっては、お年玉は配らないと決まっている会社もありますが、私はテトの時期になると、夫の会社の部下の方々にお年玉を配るために赤と金の華やかな封筒と、縁起が良いとされている50,000ドン札をたくさん準備していました。

いつもお世話になっている家庭用のドライバーさんにはちょっと弾んで1,000,000ドン(約5000円)あげていました。ドライバーさんは、私のホーチミン生活をスムーズにしてくれる大事なポジションだったので。

ちなみに、テト期間中に滞在したリゾートホテルのスタッフにもお年玉をお渡ししましたよ。

カウントダウンはある?

ベトナムの年越しにもカウントダウンはありますよ!毎年数カ所で、夜中の0時に花火が打ち上がり、道にはたくさんの人々が集まって盛り上がっています。

人出がすごいので、もしも行く時には移動時間がかかるのを覚悟で出かけてくださいね。

新暦の大晦日と元旦はどんな感じ?

日本人の元旦といえば1月1日でお正月休みを過ごしますが、ベトナムでも1月1日の元旦は祝日となっています。

ベトナムでは1月1日は国民の祝日となっていますが、1月2日からは通常営業のお店がほとんどです。日系の会社であっても、12月31日まで仕事で1月2日から出社するところが多いです。

夫の会社も12月31日には少し早く帰れましたが、元旦しか休みではありませんでした。でも、やっぱりお正月気分を味わいたくて、12月31日には年越しそばを用意して、紅白をみて過ごしていました。

日本とベトナムの時差は2時間なので、22時前には紅白の放送が終わるんですよね。放送終了後ベトナム時間での年越しまで2時間近くありますが、その頃日本ではもうそろそろ年越しなので不思議な感覚でした。

ベトナム駐在員のテトの過ごし方

ベトナム在住日本人のテトの過ごし方はさまざまです。一時帰国する方もいらっしゃいます。

ベトナム国内出過ごす

テトの期間中には、街中でさまざまなイベントが開催されます。ホーチミン市内では、グエンフエ通り周辺で行われるフラワーロードやライトアップが有名です。

夜には花火が打ち上げられるので、特別感があります!

また、ダラットやダナンなどベトナムのリゾート地で過ごすのもおすすめ!

ベトナム・ファンティエットのホテルでの旧正月イベント
ベトナム・ファンティエットのホテルでの旧正月の龍舞

特別なイベントを見ることができますよ!

一時帰国・海外旅行

テト期間中は、ホーチミンをはじめベトナム各都市では、多くの商業施設が休業になります。そのため、ベトナム国内にとどまるよりも海外旅行や日本へ帰省する人も多いです。

タイなどの近場の国に行くのも気軽で良いですし、テト期間は1週間程度あるので普段行きづらい少し遠い国へ行くのもあり!

テト期間中の注意点

テトの期間中は、ホーチミンの街の様子が普段とは違っていることもあります。注意点を知っておきましょう。

閉まっているお店が多い!

テトの期間中はほとんどの店舗やサービスが休業します。食料品や日用品の買い物はテト前に済ませておくのがベストです。

スーパーマーケットや市場は、テト直前に非常に混雑するため、早めに準備することをおすすめします。テト期間中にホーチミンに留まるのであれば、数日分の食料品や水を確保しておくと良いですよ。

私も初めてのテトでは、早めに食材や必需品を買い込んでおきました。余裕を持って準備すると、テトの間に焦ることなく過ごせますよ。

交通渋滞

テト期間中、特に大晦日や新年初日は道路が非常に混雑します。タクシードライバーも故郷に帰省する人が多いため街中でタクシーを捕まえるのも難しくなります

イベントや花火が行われる日には、いつにも増して渋滞が発生します。タクシーが捕まったとしても移動に時間がかかることもありますので、出かける場合は時間に余裕を持って行動しましょう。

私もホーチミンで初めてのテトを迎えた際には、渋滞に巻き込まれないように早めに外出し、夕方以降は家にいるようにしました。

またベトナム国内旅行も、ホテルや鉄道や遠距離バスは予約が取りにくくなり料金が値上がりします。

海外旅行や日本への一時帰国の場合も、航空チケットが希望の日時に取れないことがありますので、早めの計画と予約が必要です。

爆竹に注意!

春節の祝い方として花火や爆竹が行われますが、爆竹は思わぬ事故を引き起こすことがありますので、近づかないようにするのがベストです。音も大きいし、近くに爆竹があったら怖いですし!

さらに、テトは盗難の被害に遭いやすい時期でもあります。旅行で自宅を長期不在にする場合は、貴重品は必ずセキュリティーボックスに入れて出かけてくださいね!…私は一度やらかしました(涙)

ホーチミンでのテトの過ごし方とおすすめスポット

ホーチミンでのテトの過ごし方とおすすめスポットをご紹介します。

まず一度は見ておきたい「グエンフエ通り」です。グエンフエ通りは歩行者天国で、色とりどりの花やライトアップが楽しめる「フラワーストリート」が登場します。

私も初めてのテト前には、フラワーストリートが作られていく様子や、街中が飾りつけされる様をワクワクしながら眺めていました。ライトに囲まれた夜の散歩は、とても印象に残っています。

次におすすめなのは「ビテクスコフィナンシャルタワー」です。

展望台からは市内の絶景が楽しめます。テトの期間中は、夜になると市内全体がライトアップされ、幻想的な風景が広がります。ビテクスコフィナンシャルタワーのカフェでお茶をしながら、テトの夜景を楽しむのもステキです。

ホーチミン市内の寺院巡りもおすすめです。ベトナム最古の中国寺院「天后宮(ティエンハウ廟)」など、歴史ある寺院を訪れ、新年のご利益を祈るのも良いですよね。

私もテト期間中に天后宮を訪れましたが、神聖な空気の中で祈る時間は、また1年頑張るぞ!と気持ちを高められました。

テト前に、ベンタン市場も行ってみてください。テト前後には特別な商品が並びます。テト限定の食品、伝統的な工芸品など、見ているだけでもお正月気分を味わえますよ。

まとめ

テトとはベトナムの旧正月であり、滅多にない長期休暇となります。

テトの過ごし方には、ホーチミンで過ごす、ベトナム国内旅行、海外旅行などの選択肢があります。

ホーチミン市では、グエンフエ通りのフラワーストリートや花火、音楽イベントなど楽しめるスポットがたくさんあります。

テト期間中の注意点として、タクシーが捕まりにくいこと、交通渋滞が増えること、商店が休業することなどがあり、ホーチミンで過ごす場合は前もって買い物を済ませておくと良いです。

一時帰国する日本人も多いので、航空チケットを早めに押さえておくことも大事です!

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