ベトナムで駐在を控えている方々にとって、日本の銀行口座の管理はどうするのか気になるのではないでしょうか。
私もベトナム駐在が決まった時には、現金の管理やカードの支払い、定期的な支払いについてどうすれば良いのか迷いました。
一時帰国する時も現金はある程度必要ですし、カードの支払いや定期的な支払いがある場合は、日本の銀行口座を維持しておかないといけませんよね。
ベトナムに移住し、非居住者となると、日本の銀行では取引に制限がかかったり、口座を解約しなければならない場合があります。私自身もベトナム駐在を経験し、どこの銀行口座であれば維持しやすいかなと頭を悩ませました。
ブログ記事では、私の経験を基に、海外駐在時におすすめの銀行口座について詳しくご紹介します。
これからベトナムでの新しい生活を始めようとしている方々にとって、お役に立てれば幸いです。
ベトナム駐在中に日本の銀行口座をそのまま持っていても大丈夫?
ベトナム駐在が決まったら、日本の銀行口座について色々疑問が出てくるのではないでしょうか?
「銀行口座をそのままにして大丈夫?」「ネットバンキングをそのまま海外から使える?」など私も気になることがありました。
銀行口座をそのまま使えるかどうかは、「居住者」と「非居住者」どちらになるのかによって異なります。
日本で銀行口座を残しておくには条件がありますので詳しくみていきましょう!
海外駐在中の銀行口座の扱い
ベトナム駐在中の日本の銀行口座をそのまま持っていて大丈夫かどうかは「居住者」なのか「非居住者」なのかで変わります。
- 1年以上海外に住む予定がない=「居住者」
- 1年以上海外に住む予定がある=「非居住者」
1年以内の海外での短期滞在であれば、今お持ちの銀行口座はそのまま維持できます。(住民票を除票にする必要がないため)
海外駐在であれば数年間は海外に居住すると思いますので、ここからは「非居住者」になるという前提でお話ししていきますね。
海外在住中に日本の銀行口座はそのまま持っていて大丈夫?
海外駐在中も日本の銀行口座をそのまま維持するには、非居住者向けのサービスを提供している銀行を選ぶ必要があります。
一部の銀行では、海外からの振替や送金が可能なサービスを提供しており、海外生活でもスムーズに財務管理を行えます。
一方で、銀行によっては非居住者向けのサービスを提供していないため、解約や代理人の設定が必要になる場合があります。
楽天銀行やセブン銀行のようなネットバンクは、残念ながら解約しなければならないことが多いです。
海外赴任が決まった際は、自身が使用している銀行の非居住者ポリシーを事前に確認し、必要な手続きを早めに整えましょう!
カードの引き落とし口座が日本の銀行に設定されている場合は、忘れずに変更手続きを行いましょう。
ベトナム生活を送る上で、銀行口座の管理は早めに取り掛かりましょう!
銀行への連絡
日本の銀行口座を海外駐在中も維持する場合、銀行に対して海外移住の通知を行う必要があります。
日本の銀行への海外移住の通知は、税務上の居住地の変更を銀行が把握するために必要です。
通知を怠ると口座が凍結されるリスクもあるため、海外転居が決まったら速やかに銀行に報告し、適切な手続きをおこないましょう。
非居住者であっても住民票を除票しなければ、日本の銀行口座をそのまま使い続けることが可能な場合もあります。
税金や健康保険料も継続して払わないといけませんし、口座が凍結される可能性もありますので避けましょう。
海外在住者でも使える銀行を紹介
ベトナム駐在中もそのまま口座を持っていても大丈夫な、非居住者向けサービス提供している銀行をご紹介します。
メガバンクであれば、そのまま利用できるところがほとんどです。
銀行 | サービス内容 |
三菱UFJ銀行 | 通常の三菱UFJダイレクトのサービス ワンタイムパスワードなどの海外発送 未登録の送金先への海外送金、資産管理レポート |
三井住友銀行 | 残高照会 振替 日本国内振込 海外送金 セキュリティ関連登録 取引明細の郵送受け取り |
みずほ銀行 | 海外勤務者向け日本国内送金サービス |
SMBC信託銀行 プレスティア | 非居住者口座 海外送金 国内振込など |
ソニー銀行 | 円預金 外貨預金 国内からの振込の受け取り 国内外からの外貨送金の受け取り Sony Bank WALLET |
りそな銀行 | 非居住者円預金口座(当座、普通、通知、定期預金) |
ゆうちょ銀行 | 原則として解約、ただし代理人を立てることで口座の利用継続可能 |
三菱UFJ銀行
出国前にグローバルダイレクトに申し込んでおくと、海外駐在中もオンラインバンキングなどが使えます。
ただし、一度出国してしまうと海外からの申し込みはできないので、早めに手続きしましょう。
利用対象者が限られてますが、海外駐在員とその家族は利用できます。
- 国内勤務先からの海外赴任
- 在外公館勤務
- 海外留学
- 同行家族
三井住友銀行
SMBCダイレクト・グローバルサービスを事前に申し込むことで、サービスが利用できます。
申し込みは、海外への出発から最低3週間前に郵送で行うことが必要で、出国後は申し込みできませんので、時期に注意しつつ、こちらも早めに手続きを済ませましょう。
利用対象者が限られてますが、海外駐在員とその家族は利用できます。
- 国内勤務先からの海外赴任
- 在外公館勤務
- 海外留学
- 同行家族
みずほ銀行
海外勤務者向け日本国内送金サービスを利用することで、海外からでも日本国内の振替や振込が利用できます。(みずほダイレクトを利用されている方が対象)
対象者は、海外赴任で居住している人です。
みずほ銀行は、基本的に日本国内居住者をサービスの対象としているので、海外からアクセスした場合にみずほダイレクトを利用できない場合があります。
SMBC信託銀行プレスティア
海外の住所と必要書類を届出することで口座を維持できますが、ATMでの振込など一部利用できなくなるサービスがあります。
日本国内振込を利用する場合は、1週間ほど前に送金先を登録する必要があります。
ソニー銀行
ソニー銀行に口座を持っている日本国籍の人は、口座を維持できます。
日本国内の連絡先となる方の登録が必要です。オンラインで申し込み後、郵送で書類確認が必要ですので早めに手続きを取りましょう。
りそな銀行
非居住者向けの円預金が利用できますが、インターネットバンキングが利用できない、日本国内の振込であっても外国送金扱いなるなど制約が多いので少し使いずらいかもしれませんね。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行は基本的には、口座の解約を推奨されています。
代理人を立てることで口座の維持ができますが、海外転出後も給与の受け取りなどで口座を使い続ける予定のある方が対象です。
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まとめ
ベトナム駐在中に日本の銀行口座をそのまま持っていても大丈夫かについてご紹介しました。
海外赴任などで1年以上日本を離れる場合、住民票を除票します。住民票がない場合は「非居住者」となり、原則として日本の口座をそのまま使うことはできません。
日本の銀行口座をそのまま維持したい場合は、非居住者向けのサービスが提供されている銀行を選ぶ必要があります。
私は三菱UFJ銀行が使いやすいと感じましたが、銀行によってサービスが異なるため、事前に確認してみましょう。
また、非居住者向けサービスの利用手続きは日本国内にいる間しかできないため、手続きにかかる期間も考慮して、早めに準備に取りかかると良いですね。
引き落とし口座の変更も忘れずにしてくださいね!