ホーチミンの暮らしやすさについて気になりますよね!
特に初めて日本からホーチミンに移住する駐在妻の方々にとって、ホーチミンの魅力やベトナム生活のデメリットはとても気になるところだと思います。
実際にホーチミンで生活する上で、「衣」「食」「住」「買い物」「お金」「通信」「交通」「人間関係」といった日常のさまざまな面でどのような経験が待っているのか、気になることがたくさんありますよね。
この記事では、 ベトナム・ホーチミンに合計3年生活してきた私が、ホーチミンの暮らしやすさを大解剖し、ホーチミンの魅力とベトナム生活のデメリットを徹底解説します。
ホーチミンでの暮らしがどのようなものか、少しでもイメージができるようお役に立てれば幸いです。
ホーチミンの暮らしやすさと魅力は?
初めてホーチミンで生活することになった時、日常生活がどのように進むのか、具体的なイメージがあると、心の準備がしやすいのではないでしょうか。
ここでは、
- 衣
- 食
- 住
- 買い物
- お金
- 通信
- 交通
- 人間関係
の各側面から、ホーチミンでの生活の実態を詳しく解説します。
衣替え不要で楽ちん!
ホーチミン市の気候は一年中温暖で、常に薄着で過ごすことができます。
私がホーチミンに移住して感じたのは、服の準備が非常に簡単で、季節ごとに衣替えをする必要がないことが楽だと思いました。日本では四季があり、その都度、季節に合った衣類を揃える必要がありますが、ホーチミンではその手間が省けます。
あとは、湿気が多いからか、一年中肌が潤っていました! 乾燥知らずです!もちろんエアコンの風には注意ですが、それでも乾燥で粉がふくなんてことはないので、お肌の調子がよかったです。
服装についても、日本から持って来たものも来ていましたが、テイラーさんに作ってもらった服でほぼ過ごしていました。日本の雑誌から好きな服を、しかも自分のサイズに合わせて作ってもらえるので色々チャレンジしていましたよ。
自宅にテイラーさんが来てくれるので、事前に布の市場で好きな布を調達して、テイラーさんにオーダーするということを繰り返していました。
友達(時には、友達の友達なども!)と家に集まる機会も多くワイワイするのが楽しかったです。
美味しい食事がたくさんある!
ホーチミンの食文化は多様で、日本食レストランも多く、日本からの移住者にとって心強いです。日本料理をはじめ、韓国料理、フランス料理、イタリア料理、インド料理など、世界中の料理が楽しめます。
日本食レストランも多く、ふと日本食が恋しくなった時にも安心です。
- 寿司
- ラーメン
- 居酒屋
- 焼き鳥
- もつ鍋
- うどん
また、現地のベトナム料理も非常に美味しく、フォーやバインミーといった名物料理はもちろんのこと、新鮮なシーフードやベトナム家庭料理など、多彩なメニューが楽しめます。
ホーチミンの食文化に最初に驚いたのは、街角で食べたフォーの美味しさでした。地元の小さな屋台で食べたフォーは絶品で、安価に美味しい食事が楽しめることを実感しました!
ベトナムでは、葉物野菜が付け合わせされることが多いのですが、初めてローカルのお店に行った時に「草!!」という感じで、紫蘇や葉物野菜がザルの上に山盛りに置いてあり、ワイルドだな〜と感じたことを思い出します。
また、カフェ文化も盛んで、おしゃれなカフェがたくさんあります。友人とのおしゃべりやリラックスタイムにぴったりです。
ホーチミン市内には大型のスーパーや、日本食材を扱うお店もあり、食材の調達に困ることは少ないでしょう。
住居は選択肢も豊富にある
住居に関しては、エリアによって選択肢が異なります。
大まかなイメージ:
- 1区、3区:日本人が多い
- 2区:欧米系が多い
- 7区:子供あり家族が多い
1区や3区、7区に日本人が多いイメージです。2区は欧米系が多く、おしゃれな輸入品スーパーや雑貨店などがあります。インターナショナルスクールもこの地域にあります。
家賃はエリアや設備によりますが、日本人含む外国人が住む中心地にあるサービスアパートメントは、東京の一般的なマンションよりは高いものの、ハウスキーピングが入ることを考えると実は高くはないかなという気がします。
ハウスキーピングが入らないアパートであれば、日本の都市圏での家賃よりも安い家賃で、広くて快適な住まいを見つけることができます。家具や家電付きで、週に数回の清掃サービスも受けられるところもあります。
私の住んでいたアパートは、家具付きで、広々としたリビングルームやキッチン、ベッドルームが3つありました。日本の都市部では考えられない広さと設備の良さに驚きました。
アパート内にジムやプール、そしてサウナまで完備されており、運動するのにジムに通わなくて良いのがとても楽ちんでありがたかったです。
日本の商品も気軽に手に入る
ホーチミンでは、日本の商品が手に入りやすくなっています。日系のコンビニやスーパーが増え、食品や日用品、医薬品などを手に入れることができます。値段は高くなりますが、日本と同じ商品を手軽に購入できることに驚きました。
ただし、日本で愛用していた特定の化粧品や調味料は、ホーチミンでは手に入らないこともあります。
ある日、いつも使っていたシャンプーがなくなり、現地のものを試しましたが、合わずに髪が傷んでしまった経験があります。それ以来、こだわりのある製品は日本から持ち込むようにしていました。
特にお気に入りの化粧品やこだわりの食材は、日本から持ってくることをおすすめします。
物価が安い
ホーチミンでの生活費は、日本と比べるとかなりリーズナブルです。物価が安く、プチ贅沢を楽しむことができます。
オシャレなカフェでのんびり過ごしたり、友達としょっちゅうランチに行ったり、家族で外食することも多かったです。ネイルやエステ、マッサージなども日本と比べると驚くほど安いので、気兼ねなく行っていました。
連休にはリゾートでリフレッシュしたりと、日本に住んでいる時よりも旅行にいく機会も多いので、よく考えると逆にお金は使っているのかも…?
クレジットカードも利用できる店が増えていますが、スキミングなどの被害にあうのを防ぐため、できるだけ現金を使うことをおすすめします。
インターネット料金がリーズナブル
ホーチミンでは、インターネット料金が非常に安く、通信環境も整っています。インターネットは高速で、家庭用のWi-Fiも安価で契約できます。スマートフォンも普及しており、SIMカードを購入すればすぐに利用可能です。
日本に比べると非常に安いので、快適なインターネット環境が手軽に整います。日本にいる家族ともビデオ通話を頻繁にしていましたが、通信費を気にすることなく利用できる点は大きなメリットでした。
ただし、場所や時間帯によってインターネットが繋がりにくいことがあります。特に大雨の際や、多くの人がネットを利用する時間帯には速度が遅くなることがあります。
私も一度、海底ケーブルの障害でインターネットが繋がらなくなった経験がありました。このような時はただ待つしかありませんが、これも異国での経験ということで「こんなもんか」くらいに考えておくとイライラしなくて済みますよ。
移動手段が安い
ホーチミンでは、駐妻の移動手段は主にタクシーになりますが料金がリーズナブルです。
我が家は会社から家庭用の車が配車されていたので、日中は家庭車を利用していましたが、夕方以降や日曜日はドライバーさんがお休みのため、タクシーを使っていました。
周りの主婦の友達も日常の移動にタクシーを利用しています。タクシーの初乗り料金は約120円、バスは約30〜35円です。バイクタクシーや配車アプリ「Grab」を利用することで、安価かつ便利に移動できます。
遠距離移動もLCCを利用すれば安く済みます。LCCを使えば近隣の国に気軽に旅行できます。
例えば、タイのバンコクなら1時間くらいで到着するので、私も友達と何度か遊びに行き、美味しいタイ料理や可愛い雑貨、食器などの買い物を楽しみました。
バスもありますが、英語表記が少ないため慣れるまで時間がかかるかもしれません。最近では、地下鉄の建設も進んでおり、将来的にはホーチミンの交通機関は便利になることが期待されます。
しかし、交通ルールやマナーが守られていないため歩行者は注意が必要です。私も何度かヒヤリとした経験があります。特に道路を渡る際は、車やバイクに気をつけつつ、ゆっくり歩いて渡りましょう。慌てて走ったりしたら逆にだめですよ。
ベトナムでは横断歩道がなくても、歩行者は至る所で横断可能なのですが、落ち着いて歩いて渡るとバイクや車がこちらを避けてくれますよ。
気の合う友人を見つける
ホーチミンでの生活では、居心地の良いコミュニティ(友人関係)を見つけることが本当に大切です。一番重要といっても過言ではありません!
引っ越したばかりの頃は、誰も知り合いがいないかもしれませんが、旦那様同士が同じ会社の方を紹介してもらったり、誰かしらと知り合うと、そこから新しい友人やネットワークを築くことができます。
「こんな集まりがあるけど来ない?」とか「友達紹介するからランチ行こう」なんて割と気軽に声をかけてくれたりするので、思い切って行ってみましょう!駐妻の遊びを教えてもらえますよ。
私も初めは友達が全然いなくて、1人でランチやカフェ探索をしたりしていました。
1人行動が苦にならないタイプなので、普通に楽しんでいたのですが、いつも1人で遊んでいたのでドライバーさんに「寂しくない?友達を作った方が良い」と心配されました(笑)
ホーチミン駐在生活が楽しいか楽しくないかは、人間関係にかかってます。
気の合う友人を見つけるまでに時間がかかるかもしれませんが、焦らず無理しないことが大事です。合わない人と時間を過ごすのは精神的にもよくないですからね。
「あの人あんまり合わないな〜」というちょっとした悩みが知らない間にかなりのストレスになってしまいますので、気の合う友人が見つかるまでソロ活しましょう(笑)
日本では出会うことのない人と友達になれることが、異国暮らしの良いところでもあります。
ベトナム生活のデメリットはどのくらいある?
ホーチミンでの生活には多くの魅力がありますが、同時にデメリットも存在します。
初めての移住では不安も多いと思いますので、ここでは私が体験したベトナム生活のデメリットについてお伝えします。
ベトナム生活のデメリット
- 暑さや虫が多い
- 交通渋滞とバイクの多さ
- 衛生環境
- 言葉の壁
- 医療機関
暑さや虫が多いのでつける
ホーチミンの暑さには注意が必要です。
こまめに水分補給をし、日傘や帽子を活用することが大切です。虫も多いので、屋外のお店などに行く際は虫除けスプレーを使用することをおすすめします。
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交通渋滞とバイクが多いので注意
ホーチミンは交通渋滞が深刻な問題です。特に通勤時間帯は道路が混雑し、バイクや車がひしめき合います。
排気ガスも多いので、ベトナムの方はバイクに乗る際は必ずマスクをしていますよ。
交通ルールが守られないことも多く無秩序で、我先に!という行動が目立ちます。なんと、ベトナムでは50cc以下のバイクは免許がなくても運転できるんです!
ちょっと待てばスムーズなのに!という場面でも、みんなこぞって先に進もうとするので、渋滞が発生してしまいまうんですよね。
バイクの数が多く、歩行者としても慣れないうちは道路を横断できなかったりします。最初は戸惑うこともありますが、とはいえ慣れると余裕で渡れるようになりますよ。
衛生環境の違い
ベトナムの衛生環境は、日本と比べると厳しい面があります。
飲み水や食事に気をつけないと、食中毒や胃腸のトラブルを引き起こすことがあります。屋台やローカルレストランでの食事は魅力的ですが、衛生面に注意が必要です。
ベトナムに到着した直後は気をつけていてもお腹を壊しがち。東南アジア生活の洗礼とも言えるくらい、お腹が緩くなる確率は高いと感じます。慣れるまで生野菜には気をつけましょう。
言語の壁
ベトナム語は発音や文法が難しく、初めての移住者にとっては大きな壁となります。英語が通じる場所も多いですが、ローカルなエリアではベトナム語が必須となる場面も多いです。
ベトナム語ができなくても生活できますが、挨拶と数字だけでも覚えておいた方が良いですよ。
簡単な挨拶やフレーズを覚えておくと、地元の人々とのコミュニケーションがスムーズになります。また、言語学習アプリやクラスに参加して、少しずつベトナム語に慣れていくこと良いです。
医療体制の不安
ベトナムの医療体制は、日本と比べると不十分な部分が多いです。ホーチミンには日系クリニックもありますが、医療費が高額になることがあります。
私は超健康体なので、ホーチミン生活終盤まで病院のお世話になることなく過ごしてきましたが、最後の最後に少し体調が悪くなり病院に行ってみることにしました。
そこは日本人医師のいるクリニックだったので、言葉の心配もなく安心して受診できました。受付含め、戸惑うことなく終了。風邪など軽い症状でしたら何の問題もありません。
しかし、緊急時には対応が遅れることもあるため、万一の際の備えが必要です。
ベトナム生活のデメリットを理解し、事前に準備をしておくことで、不安を軽減し、快適な生活を送ることができます。
ホーチミンでの新しい生活を楽しむために、これらの点に注意しながら過ごしてみてください。
まとめ
この記事では、私が実際に体験したホーチミンの暮らしやすさや魅力、そしてデメリットについて掘り下げてきました。
ホーチミンでの生活は、暑い気候や交通トラブルなどの課題もありますが、それ以上に魅力的な点が多く、日本からの移住者にとって素晴らしい体験ができると思います。
私もホーチミンでの生活を通じて、多くの新しい経験と発見を得ることができました。
ホーチミンでの生活が本当に楽しすぎて、前回帰国が決まった時には軽く絶望しました(笑)気候が合う合わないなどあると思いますが、私にとっては年中楽な格好でいられて、ゆるい雰囲気がとても好きだったんです。
ハウスキーパーさんやメイドさんに家事をやってもらえましたし、本当に好きに生活していました。竜宮城生活です!
自分に合った生活スタイルを見つけるきっかけにしていただければ幸いです。